Webライターに挑戦してみたのはいいけれど、やってみると「文章が書けない」「文法が分からない」という声を多く聞きます。
また、本を読んでも「〇〇詞の使い方」のように、そもそも〇〇詞の知識がないと、理解に苦しむ場面にも遭遇します。
わたしもその悩みを経験したひとり。
でもほかの方はどうなんだろう?しっかり理解しているの?という率直な疑問が。
そこでどれくらいの方が品詞について理解しているのか、Xでアンケートを取ってみました。
それがこちら。
多くのひとがあまり理解できていないと判明。
逆を言えば、品詞を理解して文章を書くだけで、ライバルより頭ひとつ抜き出ることができるかもしません。
文章で大事なのは読者が理解しやすく、読みたいと思える文章。
そのためには、正しい文章の書き方を理解することが重要です。
この記事では、相手に伝わりやすい文章を書くために必要な知識である「品詞」について解説しています。
読まれやすい文章を書くためのスキルを学びましょう。
「品詞」とは?Webライターやブロガーなら、ざっくりでも理解しておこう
品詞とは、文法的な基準で分類したグループのことです。
品詞は11に分類される
「文章力を上げたい」と思い本を読んでみると、
- 接続詞は正しく使う
- 代名詞を使いすぎないように
など、〇〇詞を使った説明が多くあります。
その〇〇詞を知らなければ、内容が理解できないという壁にぶち当たります。
そこで、品詞について勉強したことをまとめてみました。
本に書いてある内容や文章の勉強をするとき、品詞をざっくりでも理解できていれば、より頭に入ってくるようになります。
品詞は全部で11個あります。
- 動詞
- 形容詞
- 形容動詞
- 接続詞
- 副詞
- 助詞
- 助動詞
- 名詞
- 代名詞
- 感動詞
- 連体詞
ひとつずつ勉強してきましょう!
11の品詞について個別に解説【Webライター・ブロガー必見】
1、動詞とは
物事の動作、作用、存在などを表す語句。
言い切りの形が一般的に「ウ段」の音で終わる。
【例】
- 文字を書く→書く状態を表す動詞
- 橋を渡る→渡るという状態を表す動詞
2、形容詞とは、
物事の性質や状態、人の感情を表す語句。
【例】
- 新しいお皿:新しいが状態を表す形容詞
- とても嬉しい:嬉しいが感情を表す形容詞
形容動詞との違いは、終始形(言い切りの形)が「い」で終わる。
形容動詞は「だ・です」で終わる。
【例】
柔らかい(形容詞)⇄柔らかだ(形容動詞)
3、形容動詞とは
物事の状態や性質を表す語句。
【例】
- 星がきれいな夜:きれいな状態を表す形容動詞
- 海は穏やかだ:穏やかだな状態を表す形容動詞
形容動詞の判断基準『3つ』
- 物事の状態や性質を表している
- 終止形(言い切りの形)が「だ・です」で終わる
- 他の語を修飾(詳しく説明)するときに「〜な」の形をとる
4、接続詞とは
文と文を繋ぎ、次の文章の行き先を示す道標となる語句。
- 必死に練習した。しかし、勝てなかった。
- 必死に練習した。だから、勝てた。
「しかし」は前の文とは相反するあ内容、一方で「だから」は前の文を理由とした結果を表現しています。
接続詞の種類は複数あります。
順接(だから、そこで、すると)
逆説(しかし、でも、ところが)
並列(また、および、かつ)
添加(そして、それから、さらに)
適切な場面で適切に使用すれば、より文章が読みやすくなります。
5、副詞とは
用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する品詞。
副詞には、表現を豊かにしてより詳しく伝える役割がある。
【例】
- ゆっくり歩く
- とても暖かい
- ずいぶん賑やか
この例文では、「ゆっくり」「とても」「ずいぶん」が副詞です。
副詞には「活用しない」「自立語である」という特徴があります。状態や程度を伝えるためには、副詞の存在が欠かせません。
適切な副詞を選ぶことで、具体的かつ豊かに表現をすることができます。
6、助詞とは
活用がなく、単独で用いられることのないもので「てにをは」とよばれているものにあたる。
【例1】
- 水「が」のみたい
- 水「を」飲みたい
この2つの文章なら「が」のほうが水がほしいと思いませんか。「を」は「が」より、柔らかくした感じがします。
【例2】
- 3階へ上がる→→これからイメージ
- 3階まで上がる→移動中のイメージ
- 3階に上がる→→到着したイメージ
このように、助詞ひとつで行動の内容が変わってきます。
助詞は、言葉と言葉をつなぐもの。正しく使用することで、より気持ちや情景が伝わります。
7、助動詞とは
助動詞は「付属語」で「活用がある」単語。
■助動詞の性質2つ
1、付属とは、かならず他の語のあとに付く
【例】食べられる、寝ない
2、活用がある単語とは、文中での用法により形が変化する
【例】食べられない、食べられるとき、
食べられれば
■助詞の働き
助動詞はいろいろな語に付き、意味を添える働きをする。
【例】遊ばない(打ち消し)
遊んだ(過去)
■助動詞の3要素
助動詞という単語にはつぎの3つの特徴がある。
1、他の語のあとに続く(接続する)
2、活用がある
3、意味を添える働きをする
助動詞は「接続・活用・意味」の3つの働きをする。
8、名詞とは
名称を表す自立語で、活用がなく単独で主語になる。
体言ともいう。
※自立語:それだけで意味がわかる言葉
※活 用:語尾の形が変わること
【例】猫、自転車、東京、花
簡単にいえば、人や物、事柄などの「名称」を表す言葉が名詞。
9、代名詞とは
人や物事などを、その名前を言わずに指し示す単語(名詞)のこと。
【例】あなた、それ、あっち
代名詞は大きく分けて、
人称代名詞と指示代名詞の「2つ」がある
1、人称代名詞・・・人を指し示すもの
【例】わたし、あなた、彼、誰
2、指示体名詞・・・物事、場所、方向を指し示す
【例】これ、そこ、あれ、どれ
10、感動詞とは
「おお」「うん」のように、感動・呼びかけ・応答などを表す言葉。
【例】
- こんにちは、お元気ですか?
- さぁ、出発だ!
- はい、分かりました。
■感動詞は5つ分けられる。
1、感動→おお、まあ
2、呼びかけ→ねぇ、もしもし
3、応答→うん、いいえ
4、挨拶→おはよう、さようなら
5、掛け声→えい、よいしょ
■感動詞の特徴
- 通常、文頭にある
- 自立語で活用がない
- 感動詞は5つに分けられる
11、連体詞とは
他の言葉(体言(名詞・代名詞))を修飾し、意味を詳しく説明する言葉
【例】ある日、わが故郷、大きな木
■連体詞の5つの型
1、「〜の」型(この、その、あの)
2、「〜る」型(ある、いわゆる、あらゆる)
3、「〜な」型(大きな、おかしな、いろんな)
4、「〜た・だ」型(たいした、とんだ)
5、その他(わが、あらぬ)
■連体詞の特徴
- 名詞を修飾する
- 修飾した名詞を詳しく解説する
- 活用しない
11の品詞【番外編】 用言と体言について
番外編は品詞の説明にもでてくる「用言」と「体言」について解説します。
用言とは?
変化できる言葉のことで、「動詞・形容詞・形容動詞」が当てはまる。
述語にあたる部分が用言で、用言は変化(活用)します。つまり述語であり、活用できるものが用言です。
体言とは?
「名詞・代名詞」を表す言葉。
文の中で主語にあたる部分が体言で、変化や活用をしない。
つまり主語であり、活用しないものが体言。
用言と体言の違い
活用(変化)するかしないかの違い
「用言」は熟語にあたる言葉で、使用用途によって形が変わる。
「体言」は主語にあたる言葉で、どんな使用用途でも変化しない。
用言と体言を見極めるには、活用についてチェックしましょう。
用言止め・体言止め
用言や体言で文章を終わらせる書き方を、
用言止め・体言止めといいます。
【例】
- 車はエンジンで動く(用言止めは動詞で終わる)
- エンジンで動く車(体言止めは名詞で終わる)
11の品詞まとめ(Webライター・ブロガーに伝えたい)
文章を勉強しようとすると、〇〇詞という名称をかならず目にします。
分かったつもりで勉強するものいいですが、品詞をざっくり理解したうえで勉強すれれば、理解度はかなり上がります。
いま完璧に品詞のことを理解していなくても、だいたい分かっておけば少しずつ身についていくでしょう。
インプットとアウトプットをバランスよく行い、文章力を身につけていきましょう。
コメントはこちらから